国立大学法人 岡山大学

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令和5年度大学教育再生戦略推進費「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に岡山大学を主幹校とする中国・四国の拠点が採択〜誰一人取り残さないがん対策を推進するために〜

2023年07月28日

◆発表のポイント

  • 文部科学省が公募していた令和5年度「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に、岡山大学を主幹校として中国・四国地方9県の11大学が連携した中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアムのプロジェクト「地域をつなぐ未来世代のがん専門医療人養成」が採択されました。
  • 「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」事業(以下「がんプロ」)は、2023年3月に閣議決定された「第4期がん対策推進基本計画」の人材育成強化の施策であり、がん専門医療人材を養成する拠点を大学間連携により形成することを目的としています。
  • 全国で11拠点が採択されており、「第4期がん対策推進基本計画」が目標としている「がん予防」、「がん医療」および「がんとの共生」を推進できるがん専門医療人材を育成して行きます。
    <社会的な意義>
    中国・四国地方9県全域にわたる11大学が連携することで、多くの山間地や離島など過疎化が進む地域へのがん専門医療人の配置を目指したがん医療の均てん化が期待できます。

 がんは1981年以降、わが国の死因第一位の疾患であり、生涯のうちに約2人に1人が罹患すると推計されています。がんは国民の生命および健康を脅かす国民病であり、国が定めた第4期がん対策推進基本計画では、「誰一人取り残さないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す」として、「がん予防」、「がん医療」および「がんとの共生」の推進が目標とされています。
 がん対策推進基本計画の発出と歩調を合わせてきた本事業は、がん専門医療人の養成を目的に平成19年に第1期がスタートし、平成24年に第2期、平成29年に第3期と続き、今回は第4期となります。連携大学で形成する「中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアム」も、第1期の8大学から、第2期では10大学、そして今回第4期は新たに鳥取大学、島根大学を加えて11大学と進化してきています。そして、岡山大学は第1期から継続して主幹校を務めており、連携大学が増えるとともに、その企画や運営における役割はますます重要となってきています。
 今回の「地域をつなぐ未来世代のがん専門医療人養成」では、1)がん医療の現場で顕在化している課題に対応する人材養成、2)がん予防の推進を行う人材養成、3)新たな治療法を開発できる人材の養成、を重要なテーマとして掲げており、それぞれの分野でがん医療の現場を支える多職種の人材教育や指導者育成を目指していきます。
 急速な高齢化社会の進展により、がん医療を取り巻く状況は大きく変容してきておりますが、その時代のニーズを迅速に見極め、連携大学と協働しながらフレキシブルに対応していくことで、中国・四国地方のがん医療の発展に貢献していけたらと考えています。

<詳しい研究内容について>
令和5年度大学教育再生戦略推進費「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に岡山大学を主幹校とする中国・四国の拠点が採択〜誰一人取り残さないがん対策を推進するために〜[PDF]


<お問い合わせ>
岡山大学学術研究院医歯薬学域(医) 消化器外科学分野
教授   藤原 俊義(事業責任者)
岡山大学病院 腫瘍センター
准教授  香川 俊輔(事務局長)
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
学務課長 成本 浩二(事務担当者)
(電話番号)086-235-7257  (FAX)086-221-8775
(URL) http://www.chushiganpro.ccsv.okayama-u.ac.jp/index.html

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