国立大学法人 岡山大学

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岡山大学「大学院修学支援制度(2025年度前期)」認定式を挙行~博士号取得だけではなく修士号取得等の拡大支援を実施~

2025年04月07日

 本学は3月27日、2024年度から実施している岡山大学「大学院修学支援制度」の2025年度前期認定式を、本学津島キャンパスの本部棟で挙行しました。
 同制度は本学の岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現のため、職員の高度化を図るひとつの手段として2024年度(後期)から開始し、試行期間として対象を教育研究系技術職員のうち博士号取得を目指す者として2人を認定していました。
 2回目となる「大学院修学支援制度(2025年度前期)」では、さらに同制度の運用の充実等を図るために、対象職員を事務職員、教育研究系技術職員、施設系技術職員および図書職員に拡大し、取得を目指す学位は博士号だけではなく修士号も対象としました。
 認定者には、申請のあった者の中から、学長を審査主査とする、理事、副学長らの選考会の審査を経て、博士号取得を目指す者として総合技術部医学系技術課の植木英雄技術専門職員、同部医学系技術課の木村亮太技術職員、修士号取得を目指す者として同部教育支援技術課の中村有里技術専門職員、附属図書館情報管理課の植山廣紀図書職員の計4人が第二期生として合格しました。
 認定式には、マスコミ各社が集まるなか、冒頭に同制度の担当である佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAが「海外大学等の研究機関では教員・研究者だけでなく、職員も修士や博士の学位を持っていることが一般的であり、学位がないと就けないポジションもあります。職員の高度化を図るひとつの手段として、入学金や授業料等も全額、大学が支援し、かつ現在の業務支援や学位取得後の優遇処置等を行っているのは国内の大学では本学のみです。これは好事例として3月26日に文部科学省・経済産業省から公表された「博士人材の民間企業における活躍促進に向けたガイドブック」において、本学の大学院修学支援制度が紹介されている点にもあります。今後も制度の柔軟な運用を行い、研究大学を担う職員の育成、高度化を戦略的かつ強力に推進します」と、今後の大学法人運営の観点も含めてあいさつしました。
 その後、那須学長から出席した3人に認定書が授与され「大学院修学を通じて新しい世界が広がっていきます。全国でも極めて珍しい本制度は、とても注目されています。皆さんはフロントランナーですが、失敗を恐れず頑張っていただきたいと思います。私たち執行部もそのための支援をしっかりとやりますので、ワクワク・ドキドキ感を持って修学してください」と激励しました。今回認定された植木技術専門職員は「今回、ご支援いただけること感謝しています。学術的専門知識とともに、課題の解決に必要な技能も身につけて、今後の業務に役立てていけるようしっかりと取り組んでいきたいと思います」、中村技術専門職員は「修学支援をいただき、心より御礼申し上げます。学びを深めながら視野を広げてMBAを修得し、大学に貢献できるように努めます」、植山図書職員は「大学院修学支援制度に採択いただけましたこと、心より御礼申し上げます。自身の専門性を高めるとともに、大学院で得た知見や経験を業務に生かせるように、学業と業務の両立に取り組んでまいります」と、それぞれ学位取得と今後のキャリアパスなどへの意気込みを語りました。
 本学では、職員の高度化を進める中で、従来の教員中心の大学法人経営からの脱却も進めています。何でも教員が役職等を担う時代は既に終わり、本学の研究・イノベーション共創機構の筆頭副機構長は事務職員が務め、教員らを指揮しています。令和7年度からは安全衛生推進機構の副機構長も事務職員が務めます。また機構に附属するセンターでも教員から技術職員等への転換を進めています。このように高度化された職員が研究大学を運用するという自覚と自信を育み、より良い大学法人経営を推進しています。岡山大学はスピード感を持って変わっていきます。この変化を支える職員らの挑戦を、大学としてしっかりサポートします。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。
 同制度は、本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みの一環として実施されています。また、本学の岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現のため、職員の高度化を図るひとつの手段として2024年度(後期)から開始されており、試行期間として対象を教育研究系技術職員のうち博士号取得を目指す者として2人を認定していました。

〇那須保友学長のコメント
 今回から制度内容を拡大し、多くの職員の皆さんに手を挙げていただいたことに感謝します。本学では学生の人材育成を含め、知識から新しい価値を創造することができるナレッジワーカーとしての博士人材の育成を推進しています。既知のことを素早く正確にこなすマニュアルワーカーの存在も大切ですが、私たち岡山大学は、単なる国立大学でもなく、地方大学でもなく、そして総合大学でもなく、わが国の研究・イノベーション創出を支える「研究大学」として、社会課題の解決や社会変革を成す大学として歩んで行く覚悟で、痛みを伴う組織・制度改革も含めて戦略的に推進しています。改革を担う職員の高度化は必須であり、それに呼応いただけていること、とても心強く感じます。どうぞ研究大学:岡山大学を担う素晴らしい職員の活躍に期待と応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

〇岡山大学「大学院修学支援制度」の認定者
・2024年度後期
総合技術部教育支援技術課 朝倉真実 技術専門職員(博士課程)
総合技術部医学系技術課 小林智瑛 技術専門職員(博士課程)
・2025年度前期〔今回の認定者〕
総合技術部医学系技術課 植木英雄 技術専門職員(博士課程)
総合技術部医学系技術課 木村亮太 技術職員(博士課程)
総合技術部教育支援技術課 中村有里 技術専門職員(博士前期課程)
附属図書館情報管理課 植山廣紀 図書職員(博士前期課程)

<参考>
岡山大学「大学院修学支援制度」を始動~大学職員の高度化のひとつの手段としてナレッジワーカーとしての博士人材を育成・活用し、かつ大学法人経営や大学院改革の強化へ~
岡山大学「大学院修学支援制度(2024年後期)」認定式を挙行~大学職員の高度化を強化促進し、ナレッジワーカーとしての博士人材の育成・活用へ~


【本件問い合わせ先】
岡山大学総務部人事課人材活用グループ
TEL:086-251-7029
E-mail:abg7029◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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