本学技術統括監理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は3月13日、本学津島キャンパスの環境理工棟大会議室において、テクニカルリサーチャー(TR)4人の修了式と成果報告会を開催しました。
TRとは、本学の大学院生を技術補佐員として雇用し、総合技術部の技術業務および教育支援業務等を1年間補佐することで、本学における技術力基盤の強化を図るとともに、学生の研究力・指導力を磨きつつ、自身が技術を業務とすることへの適応能力等を向上させ、次世代の技術職員や技術の知識を基にして社会変革を成すナレッジワーカー等の育成強化を目的とした本学独自の取り組みです。
報告会には担当である同部設計製作・社会基盤技術課だけではなく、総合技術部の他課のメンバーやTRの4人が所属している研究室の教員、TR制度に興味のある大学院生など、オンラインも合わせて30人が参加しました。
冒頭、総合技術本部長の佐藤法仁副理事・副学長・上級URAがTR制度採用から現在に至るまでの制度運用や、研究大学を支えるTRと技術職員の相互の成長と今後のあり方などについて紹介しました。
その後、田村義彦技術副総監・技監・部長が、1年間の感謝の言葉とともに、TR修了証を授与しました。
成果報告会では、設計製作・社会基盤課の堀格郎課長、尾崎亮太技術専門職員が、「テクニカルリサーチャーの概要と成果報告」と題して、TR制度と、TR採用によって配置先である本学工作センターの運営状況がどう変化したのかについて紹介しました。
次にTRから、それぞれが行った日々の業務内容や出前実験等の地域貢献活動などの参加のほかに、今後のTR制度についての改善点などについて報告しました。
閉会あいさつでは、田村技術副総監・技監・部長から「皆さんのような高いモチベーションを持った意欲ある大学院生とともに働くことで、私たちもまた新たなことを学ぶことができ、良い刺激を受けながら仕事ができ、非常に有意義な1年間でした。感謝とともに、今後の皆さんのご活躍を祈念いたします」と、感謝ともにエールを送りました。また、報告会に参加した大学院生は、それぞれの報告を聴講して、「TRでの業務を知ることができ、TR制度に興味が湧きました。日ごろの業務に加えて、出前実験などの地域貢献活動に参加できるのも魅力に感じました」とコメント。今後の継続的な人材育成の必要性も見いだされました。
TR制度は、本学が採択された文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)のひとつである研究基盤の強化等に資する取り組みでもあります。従来の習慣や思考に捉われず、さまざまな制度等を素早く企画・立案・実行し、かつ改善していくことで、わが国の研究力とイノベーション創出強化、そしてナレッジワーカーの輩出を推進、先導します。岡山大学はどんどん変わっていきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と総合技術部へのご支援と、テクニカルリサーチャー(TR)の活躍にご期待ください。
○今年度テクニカルリサーチャーを修了した4人
緒方隆太さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程2年)
小倉正太さん(大学院環境生命自然科学研究科博士前期課程2年)
門脇唯菜さん(大学院ヘルスシステム統合科学研究科博士前期課程2年)
市川航輔さん(大学院環境生命自然科学研究科博士後期課程1年)
【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 事務室
E-mail:sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
総合技術部HP
総合技術部テクニカルリサーチャー(TR)修了式と成果報告会を開催〜地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の技術力基盤強化と次世代技術人材の実践的育成〜
2025年03月24日