本学は11月12日、教員情報サイトである岡山大学「研究者総覧」を教育研究系技術職員の組織である総合技術部を含めた「研究者・技術者総覧」に改修しました。
研究者総覧は、教員情報の見える化などを目的に各大学等で整備されています。教員の職歴、学位、研究業績、社会活動など、さまざまな情報を記載しており、学外の方々も自由に閲覧することができます。例えば産業界、官公庁の皆さまは、研究シーズの探索や教員への相談依頼のための事前確認などに活用し、学内においては教員の業績確認・評価などに活用する場合があります。
本学では職員の高度化を進めており、特に技術者として国立大学法人を支える技術職員に対しては技術研究の強化促進や博士人材化のための大学院修学支援制度の実施、技術から研究開発イノベーションをマネジメントできる技術職員の育成プロジェクトなどのさまざまな施策を、全学を挙げて戦略的に実施しています。
今回の改修は、「研究ファースト」の研究大学として、技術職員を技術者と位置付けるとともに、持ち得る技術ノウハウや技術研究の業績などを見える化することで、学内における教員(研究者)と技術職員(技術者)の相互理解の深化やコラボレーション強化促進の一助等とすることを目的としています。学外的には今後、増加が予想される技術的な相談、コンサルティング業務等に対応するための情報公開のひとつとして活用することになります。
本学の那須保友学長は、「大学というと『先生』と呼ばれる『教員』が組織の中心であるように思われますが、それは間違いです。大学にはさまざまな職員がおり、それぞれの役目を担っています。そしてその役目も時代とともに変化しています。教員が何でも役職を担う、あるいは口を出すという時代は終わっています。本学では、学長が機構長を務める全学組織の筆頭副機構長を事務職員が担い教員らをマネジメントする組織もありますし、各系統の技術職員の取りまとめ組織である技術統括監理本部では教員の役職者はひとりもいません。『脱教員中心主義』ともいえるこの国立大学法人経営の取り組みは、岡山大学ならではの先進的、先導的な取り組みと自負しています。今回の改修も技術者(技術職員)を見える化し、どんどん前に出ていただき、法人経営の重要な担い手になってもうらためのひとつの取り組みです。どうぞ本学の挑戦にご期待ください」と、大学法人経営の点も含めてコメントしました。
本学は引き続き、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けて、従来の視点に捉われない制度改革を戦略性とスピード感を持って実施していきます。どうぞ地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の挑戦と取り組みにご期待ください。
なお本件は、昨年度に本学が採択された文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みの一環としても実施しています。
<参考>
・岡山大学研究者・技術者総覧
【本件問い合わせ先】
<技術職員に関すること>
岡山大学総合技術部 事務室
E-mail:sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
<研究者・技術者総覧に関する件>
岡山大学総務・企画部 経営企画評価課
E-mail:aah7105◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
技術職員の見える化の強化推進として岡山大学「研究者総覧」を「研究者・技術者総覧」へ~わが国初の試みを実施~
2024年11月18日