国立大学法人 岡山大学

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岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」のVol.6を発行~文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に関連する岡山大学の社会変革の取り組みなどを月刊で発信~

2024年10月04日

 本学は、昨年12月22日に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されました。本事業はこれまでにない規模の大型の大学支援事業(1件あたり約5年間で55億円)であり、我が国全体の研究力の発展等を牽引する研究大学群を形成するものです。
 本学では、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向け、J-PEAKSの趣旨に共感し、これを活用するとともに、さまざまなステークホルダーらとともに研究力強化・イノベーション創出戦略を強力に推進しています。
 これらの取り組みを中心とした本学の活動状況をタイムリーにお知らせする「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」の第6号を、10月1日に発行しました。
 本号では、前号に引き続きJ-PEAKSの取り組みに深く関係するトピックスについて紹介するとともに、巻頭には「研究力強化とイノベーション創出に向けた人事戦略」と題して、本学がJ-PEAKS事業で推進している取り組みのひとつ(取組4)の概要などを紹介しています。
 また巻末には、「イチオシの研究設備」としてサブミクロン領域同位体顕微鏡の共同利用について取り上げています。
 本学はJ-PEAKSにおいて、単に研究開発拠点を築くだけではなく、地域の中核大学として、我が国を代表する研究大学群として矜持ある歩みを続けるため、“常識”に捉われない大学法人全体の組織・制度改革を実行しています。この改革こそが従来の「学内の一部の組織だけが汗を流す改革」や「“国立大学法人”ではなく、狭い“大学”の枠組みでしか捉えなかった改革」とは異なる点とも言えます。そのため、これらの法人全体の組織・制度改革などについても併せて掲載しており、採択大学間に共通する課題について、好事例・ノウハウ等を共有する一助となればと考え、「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」を刊行しています。岡山大学のみならず、「世界に誇れる研究大学の山脈(PEAKS)」を築きあげようとする挑戦に、どうぞご期待ください。


〇総務・企画部人事課の森本由美子課長からのコメント
 働き方改革では、ウェルビーイングの向上のほか、生産性の向上が求められています。本学においても、働き方の多様化に加え、知的生産性を向上させ、組織のクリエイティビティを高めていくことが必要となっています。
 本学のJ-PEAKS事業の取組4では、研究力を高めるための様々な人事施策に取り組んでいます。
 まず、ナレッジワーカーの育成に向けた施策として「高度専門職制度」を新設しました。今後は、多様な働き方を選択できる「複線型人事制度」により、例えば事務職員や技術職員が、採用後に異なった職種であるURAや教員などへの異動ができる体制を目指しています。これに平行して、本年10月から「大学院修学支援制度」をスタートし、博士人材の育成と活躍を推進します。
 このほか、教員を能力や適性に応じ「研究職・教育職・マネジメント職」に分類する「教員の機能分化制度」や、「特区卓越研究者制度」などを活用し、人的リソースの適性配置による研究力の向上と、イノベーションの創出に繋げます。
 これら柔軟な人事制度は、研究業務以外にも影響を与え始めています。多様な働き方が求められている中、J-PEAKS事業における人事制度を活用し、教職員の「働きやすさ」と「働きがい」の両立によるウェルビーイングの実現を目指して参ります。


<参考>
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
岡山大学広報「いちょう並木」Vol.105 -J-PEAKS採択特別企画 世界に誇れる研究大学の山脈を築く-
第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションを開催~わが国の研究大学の山脈を築くためのシナジーの種をまく~
JSPS主催「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)キックオフシンポジウム」に那須学長が登壇~わが国の研究大学の山脈(PEAKS)形成のために、「競争」から「共創」への転換で社会変革を!~


「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」を下記からぜひご覧ください。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/jpeaks_digest.html


掲載Topics
①取組4「研究力強化とイノベーション創出に向けた人事戦略」についての紹介
②わが国の研究力の基盤を支える液体ヘリウムの利用促進・安定供給に向けて11大学・高専等と意見交換を実施
③楊家家教授(ヘルスシステム統合科学学域)がAMED「令和6年脳神経科学統合プログラム(個別重点研究課題)」に採択
④わが国初の試みである「共生型連合体」のキックオフミーティングを開催~国家戦略特区における大学群が協働して社会変革を推進へ~ ⑤SPring-8-岡山大学利用連携Workshopを開催~世界最高性能の大型放射光施設SPring-8の利用が身近に、そして研究力・イノベーション共創強化へ~
⑥“聞こえる”から生まれるWell-being「産官学多職種連携で挑む高齢者ヒアリングヘルスの向上方略」を公表
⑦総合技術部第2回テクニカルリサーチャー(TR)辞令交付式を開催~地域中核・特色ある研究大学:岡山大学として基盤強化と次世代技術人材の育成を強化促進~
⑧三朝国際学生インターンシッププログラム(MISIP)「研究成果発表会・修了式・送別会」を開催
⑨日本学術会議×岡山大学公開シンポジウム「ワンヘルス~未来を創る世代とともに考える~」を開催
⑩地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)をひとつの手段として大学を、社会を変えていく~文部科学省科学技術・学術政策局長らとの意見交換を実施~
⑪岡山大学、島根大学、香川大学、鳥取大学の4大学医学部が臨床実習教育の協力に関する協定を締結~多様な地域医療ニーズに対応できる医師育成を目指して~
⑫岡山大学発ベンチャー株式会社ハイドロヴィーナスが「U-START UP KANSAI 2024」でNEDO賞を受賞
⑬文部科学省「大学の世界展開力強化事業」に採択~生殖環境科学を通してWell-beingに寄与する 日欧先駆人材育成プログラムを始動~
⑭医療的ケア児に対する岡山県内手技統一のための手順書を初めて作成
⑮企業が研究者にニーズを紹介する「オープンイノベーションMATCH UP~企業から大学へのニーズリバースピッチ~」を開催
⑯総合技術部の中村有里技術専門職員が「第10回女性技術者育成功労賞」を受賞~女性技術職員のキャリア形成と次世代人材育成の諸活動が高く評価~
⑰大学院社会文化科学研究科の久保駿貴さんがForbes JAPAN「30 UNDER 30」を受賞
⑱大学・研究機関等における研究開発マネジメントに関する好事例及びそのチーム(URAや技術職員、研究者、事務職員など)を表彰する「山本進一記念賞」を創設
⑲国立六大学学長会議・国立六大学連携コンソーシアム協議会合同会議を開催
⑳高等先鋭研究院惑星物質研究所の石井貴之准教授が「日本鉱物科学会研究奨励賞」を受賞
㉑岡山大学DS部参画事業が経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」に採択~Web3.0型地方創生・関係人口創出を推進~
㉒総合技術部の小林元成技術専門職員が「有機微量分析研究会・創立70周年特別功労賞」を受賞~分析分野における技術力の貢献が高く評価~
㉓岡山大学「大学院修学支援制度(2024年後期)」認定式を挙行~大学職員の高度化を強化促進し、ナレッジワーカーとしての博士人材の育成・活用へ~
㉔高度な知識と未来思考で社会変革を導くナレッジワーカーとして博士人材の育成へ~OU-SPRING 2024Summer Research Symposiumを開催~
イチオシの研究設備 サブミクロン領域同位体顕微鏡


【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議(担当窓口:研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課)
TEL:086-251-8442
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えています

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