国立大学法人 岡山大学

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日本学術会議公開シンポジウム「ワンヘルス ~未来を創る世代とともに考える~」を開催

2024年08月27日

 8月8日、日本学術会議第二部(生命科学)と岡山大学は公開シンポジウム「ワンヘルス ~未来を創る世代とともに考える~」を本学共育共創コモンズで共催し、オンサイト(対面)で約80人、ウェビナー(オンライン)で約150人が参加しました。
 本シンポジウムのテーマである「ワンヘルス」とは、本学がその実現を使命としている「プラネタリーヘルス」と同様、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」は互いに密接な関係にあり、一体的に守っていく必要がある、という概念で、「持続可能な開発目標(SDGs)」の根底にある考え方です。
 本学からは、辻本久美子准教授(学術研究院環境生命自然科学学域)、牧尉太講師(岡山大学病院・産婦人科)、片岡祐子准教授(岡山大学病院・聴覚支援センター)が講演者として登壇。辻本准教授は「気候変動下での水災害と食糧問題」、牧講師は「デジタルを活用した出産・子育てをしやすい地域創生の取り組み」、片岡准教授は「障壁のない世界にするための聴覚障がい者支援をはじめとする岡山地域の取り組み」について、それぞれ講演しました。
 続いて、狩野光伸副理事・副学長をモデレーターに、講演者6人に本学の学生3人(中澤拓也さん(ヘルスシステム統合科学研究科博士後期課程)、宮本あゆはさん(大学院社会文化科学研究科博士後期課程)、森本翔大さん(医学部保健学科)を加えて、パネルディスカッションを行いました。
 学生からは、「気候問題等で専門知識がない若者が、何かアクションを起こそうとした時に、どうするのが良いか」「中高生が専門知識を識りたいと思ったら、どのようにアクセスするのが良いか」などの質問がありました。また、講演者からは、「今回のように若者と議論する場はとても貴重だ。自分達が気付かない視点を持つことができる。日本学術会議としても、あるべき姿を発信するだけでなく、学生の疑問に答えることで、学術に興味を持ってもらうことも役割かもしれない」といった意見がありました。
 本シンポジウムをとおし、学生パネリストからは「ディスカッションしたことで研究者の皆さまを身近に感じられるようになった」と感想があるなど、参加者が専門知識に触れる良い機会になりました。

【本件問い合わせ先】
 研究・イノベーション共創管理統括部 社会共創課
 TEL:086-251-8491

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