本学は8月8日、高校生、高校教員、大学生、企業社員がともに生成AI※1を用いてDXについて学ぶイベントを、おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)※2、BeLive※3と共催しました。
本イベントは、生成AIを用いてDXについて学び、デジタルイノベーションの創出とその社会実装への関心を高めるとともに、高校生、高校教員、大学生、企業社員がグループワークを通じて交流を深め、互いの考え方を知ることで協働を促すために企画しました。現在、高等学校で実施している探究学習科目「総合的な探究の時間」における地域の大学、企業、団体等の外部連携による横断的・総合的な学習および地元企業による将来を担う世代との関係構築、さらには人材確保の一助とすることも目的にしています。
当日は、県内外の高校生、教育関係者、企業関係者、大学生、自治体担当者ら約80人が参加し、午前・午後の2部構成で実施しました。
冒頭、サプライズで駆け付けた那須保友学長が「今後の社会では生成AIの活用が重要となってきます。この機会を活用してしっかり学んでください」と参加者に呼びかけました。
続いて、参加者は岡山大学データサイエンス(DS)部の学生から生成AIの現状や求められるスキルについて講義を受けた後、DS部の学生にサポートされながら、実際にパソコンを使って、生成AIを用いたプログラム言語の効率的な記述方法などを体験しました。
午後は、参加者は11のグループに分かれ、ファシリテーターとしてDS部学生が加わり、それぞれが地域・学校・企業等のありたい姿について語り、その中からグループとして1つのビジョンを作りあげ、課題発見、解決アイデア創出までを行うグループワークに取り組みました。
最後に各グループによる成果発表が行われ、OI-Start会長である野上保之学術研究院環境生命自然科学学域教授が講評し、「課題解決のプロセスにおいてはシンプルに想像できる解を求めるだけでなく、その先にみえる課題にもアプローチできるような広がりを保った議論を重ねる力が重要です」とアドバイスを送りました。
本学では、OI-Startをはじめとしたさまざまな活動を通じて、産学共創によるオープンイノベーションの推進および大学生のみならず小中高生から社会人まで幅位広い世代でイノベーション創出に関わる人材(ナレッジ・ワーカー)の育成を推進していきます。
※1:生成 AI
chatGPTなど文章、画像、プログラム等を生成できる AI モデルにもとづく AI の総称。
※2:おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)
産学官が連携してデジタル技術を活用したイノベーションを創出し、その実践を通じて創出に貢献する人材を育成することで、岡山県内の企業等の生産性や魅力向上、若者の県内定着・還流を推進することを目的として、岡山県が新たにOI-Start(オーアイ・スタート)と呼ぶプラットフォームを岡山大学に設置しました。イノベーションの対象は、自動車などのものづくりから、サービス、デザイン、AI/IoT/ セキュリティなど多岐にわたります。
※3:BeLiveプロジェクト
「BeLive」は、高校生の持つ柔軟な発想と岡山に根差す、企業・団体の力を掛け合わせたSDGsの取り組み・発表を通じ、岡山の新しい未来を創造するプロジェクトです。今年度もプレゼンテーションイベントまでにサブイベントを複数開催し、高校生・教員と企業が関わり合う機会を設け、ともにSDGs に関する課題に挑むことをサポートします。
高校生・高校教員・大学生・企業社員がともに生成AIを用いてDXについて学ぶイベントを開催
2024年08月27日