本学技術統括監理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は、8月7日に小学4~6年生を対象とした「小学生のための工学実験教室2024」を本学津島キャンパスで開催しました。本実験教室は今回で15回目の開催となり、「スペクトル分光器を作ろう」、「3Dプリンターでオリジナル貯金箱を作ろう」の2つのテーマ(各定員10人)で実施し、小学生とその兄弟姉妹、保護者が参加しました。
「スペクトル分光器を作ろう」では、はじめに講師の技術職員が、光のスペクトルとは何か、スペクトル分光器の作り方等を説明。その後、子どもたちははさみやカッターナイフを使って台紙から分光器のパーツを切り出し、光を分けるための回折格子、波長を測るスケール等を貼り付け、箱形に組み立てました。次に、組み立てたものに色を塗ったり絵を描いたりして、自分だけの分光器を完成させました。最後に、完成した分光器で白色の光(自然光、白熱灯、蛍光灯、LEDライト等)を見たり、ノートPCにさまざまな色を表示させたりして観察しました。子どもたちは、白い光が虹色に分かれるのを見て驚き、さまざまな色の光の観察を楽しんでいました。
「3Dプリンターでオリジナル貯金箱を作ろう」では、「貯金箱のフタのデザイン」と「貯金箱の本体に色塗り」の2グループに分かれて進めました。貯金箱のフタをデザインするグループでは、簡易的なモデリングソフトを使って、技術職員とテクニカルリサーチャー(TR)が参加者をサポートしながら、思い思いのデザインを完成させていきました。本体に色塗りをするグループでは、アクリル絵の具でそれぞれの貯金箱を自分好みの色に仕上げていました。3Dプリンターで貯金箱のフタを作製する間に工作センターの機械を見学するツアーも行いました。アンケートでは「親子で楽しめたのでよかった」「大学の雰囲気が感じられてよかった」との声があり、参加した子どもたちにとって楽しい夏休みの思い出の一つになったようでした。
今回初めて地域貢献活動に参加したテクニカルリサーチャー(TR)の緒方隆太さんは「小学生の質問内容が私と違う観点だったので、驚きました。自分と異なる考え方に多く触れることで創造力を養うことができるため貴重な体験となりました」とコメント。また、今回の活動について総合技術部本部長である佐藤法仁副理事・副学長・上級URAは、「ご参加いただいた皆さんに厚く御礼申し上げます。モノを作る難しさや、作り上げたときの喜び、さらにはさまざまな機器類への興味など、たくさんのワクワク・ドキドキを体感いただけたならば幸いです。私たちもこのような場で皆さんから学び、次に生かしていく貴重な機会ともなっています。引き続き、もっと大きなワクワク・ドキドキをお届けできるように部として頑張っていきます!」と、今後の意気込みも込めてコメントしました。
同部の地域貢献・科学啓発活動は、本学工学部の共催により実施しており、今後も学内外等で小学生向けの講座を開催し、子どもたちが楽しく科学に触れられる活動を継続していきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学、そして総合技術部の活動にご期待ください。
【本件問い合わせ先】
総合技術部 地域貢献ワーキンググループ
E-mail: tech-demae◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
総合技術部HP
総合技術部が「小学生のための工学実験教室2024」を開催
2024年08月23日