国立大学法人 岡山大学

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工学部環境マネジメントコース生が実行委員を務めた公開講座「トンボの学校」を開催

2024年08月22日

 8月18日、本学工学部が公開講座「トンボの学校:岡山大学でトンボを採って種類や生態を学ぼう!」を開催し、小学生40人を含む計83人の親子が参加しました。
 本公開講座は、工学部環境マネジメントコースの2年生12人と3年生1人からなる岡山大学工学部『誕生池生物多様性保全プロジェクト委員会』が主催。工学部環境マネジメントコースと株式会社ウエスコ、公益財団法人岡山県環境保全事業団が共催し、環境省中国四国地方環境事務所の協力と岡山市教育委員会の後援を受けて実施しました。
 参加した児童は、講師を務めた株式会社ウエスコの貸谷康宏氏(本学OB)のレクチャーを受けながら、工学部が管理する学内水循環施設の誕生池周辺でトンボ類の採集に挑戦。児童たちは、猛暑にも負けず、さまざまな種類のトンボを採集しました。その後、環境理工棟内の講義室に移動し、トンボ類の分類や生態について学びました。
 本公開講座では環境省中国四国地方環境事務所による企画「レンジャーのトレジャー」や岡山県環境保全事業団による企画「顕微鏡で生きものを観察しよう!」、環境マネジメントコース応用生態学研究室による企画「いきものるるぶ:見る、さわる、学ぶ」、環境マネジメントコース生による企画「世界に1枚だけのトンボポスターを作ろう!」といった魅力的な企画展示も実施。参加者は各展示を親子でまわりながら、生態系保全における工学的な技術も含めて、生きものや環境について楽しく学んでいきました。
 このうち、「世界に1枚だけのトンボポスターを作ろう!」では、児童が色鉛筆でトンボのイラストに自由に色塗りし、それをポスターに貼り付けていきました。力を合わせた結果、感動的な美しいトンボポスターが完成しました。
 最後には、環境マネジメントコース生が企画した◯×クイズを児童全員でおこないました。児童全員が正解し、大歓声のあがった「岡山大学ではたくさんのトンボを見ることができる?」といったものから、教員や学生でも解答が難しい岡山大学にちなんだクイズも出題されるなど、大いに盛り上がりました。閉講式では、誕生池生物多様性保全プロジェクト委員会を代表して、環境マネジメントコース2年生の杉尾泰刀委員長があいさつしました。
 工学部の公開講座で生きものが主役となることは、一見すると不思議な感じがするかもしれません。環境マネジメントコースは、自然科学と生態学的な視点から、人間活動と環境が調和した地域空間のあり方や水・地域資源の持続的な管理について教育を行うユニークなコースで、工学的な手法による生態系保全についての教育研究も進めています。

【本件問い合わせ先】
学術研究院環境生命自然科学学域(工)
教授 中田和義
E-mail:nakatak◎cc.okayama-u.ac.jp
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