国立大学法人 岡山大学

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本学が文部科学省「オープンアクセス加速化事業」に採択

2024年07月23日

 本学は7月5日、文部科学省「オープンアクセス加速化事業(令和5年度補正予算:人工知能等社会実装研究拠点事業補助金)」に採択されました。
 本事業は、大学等による研究成果(学術論文・研究データ等)の管理公開に関する体制の充実・強化を図り、産業界等にも開かれた知へのアクセスを担保することで、研究成果の発信力を強化し、我が国の競争力を高めることを目的としたものです。
 本学では、この事業において、APC支援制度の立ち上げ、機関リポジトリシステムや学内研究データベースの機能強化、その他オープンアクセスを推進する環境整備等の実施を通して、研究成果(学術論文・研究データ等)の管理公開に関する体制の充実・強化を図り、サスティナブルな実施基盤を構築することで、オープンアクセスを進めていきます。
 なお、本事業計画の詳細については、交付が確定次第お知らせします。

○本事業の背景と本学の状況
 我が国のオープンアクセスに関しては、総合科学技術・イノベーション会議を中心に議論が進められ、令和6年2月に決定された「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」においては、令和7年度から新たに公募を行う競争的研究費を受給する者に対し、論文及び根拠データの学術誌への掲載後、即時に機関リポジトリ等への掲載を義務づける方針が示されました。 
 本学では、「岡山大学研究ポリシー」(令和5年10月30日改正)において、研究活動に従事する者に対し、「学術研究の成果を論文、著書等として積極的に公表」すること、「研究成果の公表に留まらず、その影響や効果についてサービス・制度設計や社会実装等の普及活動を通して社会に還元し、貢献する」ことを求めています。この研究ポリシーの下に、令和6年1月15日に「岡山大学オープンアクセスポリシー」及び「岡山大学研究データポリシー」を策定し、本学の知的資源を可能な限り広く公開・発信し、学術研究のさらなる発展に寄与し、その成果を社会に還元する方針を定めました。本事業計画で、両ポリシーの実質化を進めていきます。
 オープンアクセスの推進については、今後、学長直下の組織である「価値創造ナレッジマネジメントオフィス」の下「オープンアクセス推進ユニット(仮称)」を設置し、従来の縦割りを打破し全学的マネジメントによるアジャイルな学術情報発信体制(研究・イノベーション共創機構、情報統括センター、財務部、総務・企画部、附属図書館等が協働)での実施を予定しています。
 また、本学が事業採択を受けている、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)において、その目的とする日本全体の研究力を牽引する研究大学群の形成と新たな価値創造実現(社会変革)に向け、事業構想である、卓越研究の先鋭化および新学術領域の創出を進めていますが、ここから生まれる学術成果のオープンアクセス化を本事業で強力に推進することにより、更なる学際的研究成果やイノベーションの創出、成果の社会還元という波及効果を生み出し、日本再興のエンジンとして駆動することが期待されます。

○那須保友学長のコメント
 本事業の採択は、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向け、大きな一歩であり、本事業を活用し、学長直下のオープンアクセス推進体制の構築と研究者のオープンアクセスへの意識改革により、持続可能な学術情報発信の実質化を目指します。研究成果をオープンアクセスにして、本学の知的資源を広く発信することは、学術研究のさらなる発展に寄与するものであり、また、シニア・ミドル・若手あらゆる研究者が本事業により積極的に研究成果を公開することで、その先にまた新たなつながりができることを期待します。

オープンアクセス加速化事業採択機関一覧


【本件問い合わせ先】
附属図書館情報管理課
TEL:086-251-7302
E-mail:fae7304◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています。

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