鳥取県三朝町にある惑星物質研究所にて、7月2日から三朝国際学生インターンシッププログラム(MISIP;Misasa International Student Internship Program)が開始されました。2日に開催されたオリエンテーションでは芳野極所長から冒頭あいさつの後、研究所の概要やプログラムの歴史・目的が説明されました。また、最先端の設備や技術に触れ、研究者や学生と国境を越えた交流を深めることを期待する旨、激励の言葉が送られました。
同日はオリエンテーションのほか、ウェルカムランチやラボツアーが開催されました。ウェルカムランチでは、本研究所の教員や大学院博士課程の学生と交流を深め、ラボツアーでは、本研究所の実験設備の全貌を知ることができました。イギリス出身のデイジー・ラムリーカーティスさんは「歴史ある惑星物質研究所で、世界各国から集まったさまざまな経験を持つ皆さんと学ぶ機会をいただけたことを大変光栄に思います。自然豊かで美しいこの三朝町で、日本の文化や景色に浸り、皆さんと仲良くなれることを楽しみにしています」とプログラムへの想いを語りました。今年度は日本、イタリア、フランス、イギリス、インド、中国、オランダの計7カ国から10人の学生が参加し、本研究所教員が提案した6つの研究プロジェクトに分かれ、約6週間にわたって最先端の研究を遂行します。
MISIPは共同利用・共同研究拠点(惑星物質科学研究拠点)のインターンシップ型共同研究として学部3・4年生ならびに修士課程を含む博士前期課程1・2年生の学生を対象に国際公募で実施されています。本プログラムでは、本研究所にて培ってきた高度な実験・分析技術に触れることで最先端の研究活動を実感し、研究者としての思考プロセスの習得やプレゼンテーション能力の向上、研究への情熱を涵養するとともに、本研究所敷地内にある三朝宿泊所での共同生活をとおして異文化理解を深め、次世代若手研究者の国際的なネットワークを構築することを目的としています。
コロナ禍で3年間開催が途絶えていた本プログラムは、昨年度より再開できました。本プログラムではこれまでに150人以上のインターンシップ生を輩出しており、その多くは現在各国の主要研究機関で研究者として活躍しています。本研究所では本プログラムを通じ、若手研究者の国際的な中核的研究教育拠点として次世代若手人材の育成や国際的ネットワークの拡大に努め、国際ハブ機能の強化を目指しています。
今年度は活動の様子をYouTubeに随時掲載してまいりますので、下記URLからご観覧ください。
【本件問い合わせ先】
惑星物質研究所庶務担当
Email:eee0502◎adm.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
https://youtu.be/CCj1f_y-cm4
三朝国際学生インターンシッププログラム(MISIP)を開催中! ~7カ国10人の学生が最先端の研究プロジェクトを実施~
2024年07月23日