岡山大学 腸健康科学研究センター

UNIV. TOP
LANGUAGE
ENGLISH
MENU

腸健康科学研究センターキックオフシンポジウムを開催

2025年02月10日

 2024年4月に全学センターとして設置された「腸健康科学研究センター」のキックオフシンポジウムが2月3日、鹿田会館講堂で開催され、約60人が参加しました。
 はじめに、那須保友学長からビデオメッセージで「本シンポジウムを通して、本学における『腸とヒトの健康増進』を目指した統合的な研究組織が確立されることを期待しています」とあいさつがありました。続いて、佐藤法仁副理事・副学長・上級URA、成瀬恵治センター長があいさつし、三好伸一副センター長がセンターの概要を説明しました。
 その後の各研究ユニットによる研究内容紹介では、最初に、炎症性腸疾患研究ユニットの高原政宏助教(特任)が、炎症性腸疾患と腸内細菌叢の多様性との関係について紹介。続いて、マイクロバイオーム研究ユニットの大原直也教授が、口腔細菌が引き起こす多様な疾患について解説しました。
 疫学・分子疫学研究ユニットからは、萩谷英大准教授が、岡山県やミャンマーなど国内外の薬剤耐性菌の蔓延状況について発表し、北原圭准教授(特任)が、インドの環境やコレラ菌の無症候性保菌者に関する研究について紹介しました。
 また、動物・環境調査ユニットの大野歩助教(特任)は、インドの環境水、牛、ハトに常在する細菌についての研究を紹介しました。
各研究ユニットの発表後には質疑応答の時間が設けられ、参加者から多くの質問が寄せられました。
 その後、当センターとの連携を行っている岡山大学インド感染症共同研究センター、岡山大学病院炎症性腸疾患センターの概要について説明があった後、当センター・井口俊博助教(特任)を座長として、参加者を交えた総合討論を行い、活発な意見交換が行われました。本シンポジウムでは、当センターが目指す学内リソースの統合による網羅的な腸研究の推進に向けて、参加者からさまざまな意見が寄せられました。
 最後に、三好副センター長が、「まだ誕生したばかりのセンターですので、今後のさらなる発展のため、皆さまにご協力いただきたい」と述べ、閉会のあいさつをしました。当センターでは、今後も腸とヒトの健康増進に貢献することを目指し、研究を進めていきます。


【本件問い合わせ先】
腸健康科学研究センター 
准教授(特任) 今村 大輔
TEL: 086-251-7959
腸健康科学研究センターホームページ

年度